
Title:A multi-joint Lower-Limb tracking-trajectory test for the assessment of motor coordination.
邦題:運動調整評価のための下肢多関節軌道追跡テスト
Journal: Neuroscience Letters 2005 Aug 12-19;384(1-2):106-11.
Authors: Nicola A. Maffiuletti , Mario Bizzini , Sandra Schatt , Urs Munzinger
Reviewer: Hiroaki WARASHINA
Abstract
Abstract
この研究は下肢軌道追跡テストがレッグプレスマシン上で実行されたかどうか測定することを目的とした。レッグプレスはリハビリテーションとウエイトトレーニング両方に共通して採用されており、健常者個人において、運動調整能力の信頼性のある評価をもたらすことができる。
方法:
対象は22名の女性で、無作為にグループA(十分に実験的手順を熟知させる)とグループB(口頭指示のみ)に分けられた。両グループとも1日目と2日目(48〜72時間後)にテストを受けた。片脚の運動調整テストは、遠心性収縮と求心性収縮を含むレッグプレスを用いた模擬のハーフスクワットの間にターゲットを追跡させた。
結果:
両グループで、追跡エラーは0.77-0.80(p < 0.05)のICC値で、有意な再テスト信頼性を示した。追跡エラーにおいて、グループ(A<B)と時間(2日目< 1日目)の主効果があった。一方で、活動形式(遠心性収縮と求心性収縮)と利き脚の優位な影響はなかった。追跡エラーは再テスト(2日目)でグループAは有意に減少(約15%)したが、グループBでは有意な減少はなかった。1日目において活動形式(遠心性収縮vs求心性収縮)、利き脚、手順を熟知させることの追跡エラーへの影響はなかった。しかしながら、運動のコントロールは2日目で優位に改善しており、したがって、短期間での運動学習の発生と現在の軌道追跡テストの感度を確認した。
結論:
初めて、下肢筋の多関節CKC活動中の運動調整能力評価のための簡易的テストを提案した。その新規性はリハビリテーションやウエイトトレーニングで意義がある。今後、さらにより多くのサンプルグループ(e.g.男性や患者)を用いての研究や神経生理学的な測定が必要である。