Title: Variability of spatial temporal gait parameters and center of pressure displacements during gait in elderly fallers and nonfallers: A 6- month prospective study

邦題：高齢転倒者における歩行時の歩行変動とCoP変動の変化：6ヶ月の前向き研究

Journal: PLoS One. 2017 Feb 27;12(2)

Authors: Svoboda Z, Bizovska L, Janura M, Kubonova E, Janurova K, Vuillerme N               

Reviewer: Yuuki　Yoshimoto

Abstract

背景と目的：

ヒトの身体と地面の相互作用を反映するCoP（足圧中心）と転倒と関連を持つ歩行変動を検討することは重要である。本研究の目的は、歩行変動パラメータとCoP変動を転倒高齢者、非転倒高齢者で比較することである。

方法：

対象は、地域在住高齢者125名でバランスなどの身体機能測定と歩行測定を快適速度、一定速度（4km/h）、最大速度の3条件で行なった。歩行パラメータは、ステップ幅、歩隔、ステップ時間、歩行速度、CoP（Loading response : LR , Mid stance : MSt, Terminal stance : TSt, Pre swing : PSw時それぞれの前後変動と内外変動）を測定した。その後、転倒の有無に関する調査を6ヶ月間行った。

結果：

転倒群、非転倒群においてバランスなど身体機能に差はみられず、最大速度条件の歩隔変動において、有意な差がみられた。CoPの変動は、一定速度条件のPswにおける内外側歩行の変動に有意な差がみられた。

結論：

CoP変動を歩行評価の指標として検討することが推奨される。

 

URL： http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0171997