
Title: Decision Factors Nurses Use to Assess Pain in Nursing Home Residents With Dementia.
邦題:看護師による認知症入所者への痛み評価使用の判断要因
Journal: Arch Psychiatr Nurs.2015 Oct;29(5):316-20.
Authors: Monroe TB, Parish A, Mion LC
Reviewer: Yuki Wakatsuki
Abstract
様々な精神医学的な疾患を持つ高齢者を介護している看護師は、痛みを治療する時、多くの障害に直面する。精神疾患の高い確率の状況は長期間の介護を必要とし、入所者の半数以上は認知症である。そして、認知症の行動障害(BSDs)は痛み行動と類似している可能性がある。さらに、介護施設入所者の2/3が痛みを持っている。したがって、認知症の入所者の多くは痛みを持ち、その痛みはBSDsと混合している可能性がある。多くの認知症者は不十分な疼痛管理のためにリスク状態であり、看護師が介護施設入所者の痛みを評価や管理する時、現在の提案されている方法で疼痛管理ガイドラインに則ろうとすると、その障害を把握することになり、そして、看護師の痛みの評価と管理を強化する戦略の発展を援助するであろう。この調査の目的は、介護施設の認知症利用者の痛みを認識し緩和するための看護師の実践を調査することであった。看護師は、認知症者の全体的な痛み評価戦略の重要な要素として、「快適さ」と「QOL」の概念を使用している。実際に、介入の再評価と適用を含む広範なプロセスは、「快適さの出現」に向けられている。看護師は、認知症者が痛みを持っているかどうかを確認することが難しいと報告し、入所者の痛みの強さを判断することはさらに難しいと報告した。さらに看護師がよく知らない認知症入所者は、痛みの管理が不十分であり、さらにリスクが高いと報告した。看護師が家族の不満を議論し、家族の関心をオープンに表現できるようにすることは珍しくない。看護師は、利用者の快適さだけでなく、家族による痛み管理、特に終末期の快適さにも焦点を当てなければならない。本研究は痛み管理の手助けとなる不快行動の評価の使用や開発に貢献する。