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Title : Can proprioceptive training improve motor learning?

邦題:固有感覚練習は運動学習を向上させる?

Journal: J Neurophysiol 108: 3313−3321, 2012

Authors: Jeremy D.Wong, Dinant A.Kistemaker, Alvin Chin, and Paul L.Gribble

Reviewer: Hiroaki WARASHINA

Abstract

 近年の研究は、上肢運動制御における運動学習と感覚機能の関連を調査している。いくつかの発見は、運動学習は系統的な固有受容の変化と関連しているという考えと一致している。そこで、我々は、被験者へ手で軌道を描く固有感覚練習を提供することによって、運動学習が向上するかを調査した。

 被験者は、平均年齢22.51歳、17−38歳(女:男=38:32)の70名。

 被験者は、手の軌道の変化を位置と速度の両方で再現するよう指示された。被験者は1日に90施行の練習を3日間受けた。被験者は、ランダムに4群【視覚+受動的な固有感覚情報の群(PASS群)、コントロール群(CTRL群)、視覚+軌道が課題とは逆方向の受動的な固有感覚情報の群(REV群)、視覚情報+自動的な固有感覚情報の群(ACT群)】に振り分けられ、練習施行中にそれぞれの条件での実演が差し込まれた。 CTRL群では、これら実演は視覚的なものだけだった。PASS群は、視覚的、固有感覚的な実演を同時に差し込まれた。この群はコントロール群と同じ視覚刺激を与えられたが、加えて、サーボコントロールを使用したロボットにより目標軌道を通って受動的に手を動かされた。

 PASS群は、視覚的な情報を受けただけのCTRL群や軌道が逆方向の受動的な固有感覚情報を受けたREV群よりもより良い運動学習の向上を示した。加えられた固有感覚練習の利得は、運動スピードと位置エラーの両方にみられた。興味深いことに、実演で自動的な固有感覚情報の実演を受けたACT群は、位置の正確性における同様の改善がみられなかった。

 これら発見は、課題それ自体の固有感覚練習の付加は運動学習を向上させることができ、この利得は被験者が受動的に目標運動を経験する時最も大きくなるという考えを支持する。

 

 

URL:http://jn.physiology.org/content/108/12/3313.full.pdf+html

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