
Title: Pain Assessment and Management for Older Patients with Dementia in Hospitals: An Integrative Literature Review.
邦題:高齢者の病院における疼痛評価と管理:統合的文献レビュー
Journal: Pain Manag Nurs. 2017 Nov 16
Authors: Tsai IP, Jeong SY, Hunter S.
Reviewer: Yuki Wakatsuki
Abstract
背景:
先行研究では、認知症高齢者の痛みは、急性期の病院では過小評価され、治療が不十分であることが示唆されている。管理不十分な痛みにより、回復に悪影響を及ぼし、入院期間が延長する。しかしながら、看護師による疼痛評価や疼痛管理に関する問題は十分に理解されていない。
目的:
1.病院における認知症高齢者の疼痛評価と管理に関するエビデンスをまとめること、2.看護への影響を議論すること。
方法:
統合的文献レビュー。
6つの電子データベース(CINAHL、MEDLINE、ProQuest、Cochrane、JBI、Scopus)から、2006年~2016年の研究を体系的に検索した。Cooperの統合的レビューの枠組みと体系的なスクリーニングの過程を経て、共通の問題と関係性を確認するために、論文の分析と統合を行った。実験的な研究論文の14論文を調査し統合した。
結果:
認知症高齢患者における疼痛評価の看護実践はあまり適切ではないグループと疼痛管理の看護の実践が様々であるグループの2つの主なグループが確認された。疼痛評価ツールの使用しないことは、疼痛管理を不十分する。
結論:
これまでの探索的で記述的な研究から、このレビューで痛みの評価と管理に関連する課題を明らかにした。このレビューは、病院の看護士による認知症高齢者の疼痛評価や疼痛管理を改善する可能性あるエビデンスを提供する。