
Title : Accuracy, Stability, and Corrective Behavior in a Visuomotor Tracking Task: Preliminary Study
Authors: Young U.Ryu, John J.Buchanan
Journal: PLoS ONE 7(6): e38537.doi:10.1371, 2012
邦題: 視覚運動追従課題の正確性、安定性、修正行動について:予備的研究
レビュワー藁科弘晃
Abstract
視覚運動追従課題は、環境イベントに対する運動の調整を可能にする基礎的なメカニズムを説明するためによく用いられている。この研究の主な目的は、片手の視覚運動追従課題における追従パフォーマンスの正確性・安定性と、いろいろな調整パターンのために出現する修正運動の量との関係性を調査することである。
被験者(n=6)は周期的な肘屈伸運動をつくりだし、0°、45°、90°、135°、180°の5つの異なる相対的な段階で外部の正弦波信号を追従することを要求された。異なる正確性と安定性は5つの追従パターンで見られ、0°の相対的な位相でのパターンが最も正確で安定したパターンであった。修正運動は0°の相対的な位相でのパターンでのみ正確性の変化と互いに関連があり、より多くの修正は、より正確性に欠けるパフォーマンスで出現していた。修正運動の量は、0°、45°、135°のパターンで追従パフォーマンスの安定性が増加した時に、減少した。90°と180°追従パターンで、修正運動の量はパターンの正確性もしくはパターンの安定性と互いに関連していなかった。この結果は、修正行動は変動のない知覚-行動の協調パターンを安定に維持する一つの重要な運動プロセスであるが、一方で、変動のある知覚-行動パターンではほとんど利得を提供していないことを証明した。
URL: http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0038537