
Somatosensory Contribution to the Initial Stages of Human Motor Learning.
Bernardi NF, Darainy M, Ostry DJ.
J Neurosci. 2015 Oct 21;35(42):14316-26.
邦題: ヒト運動学習の初期段階に対する体性感覚の貢献
レビュワー平井達也
Abstract
運動技能獲得の初期段階は、しばしば課題のゴールが感覚的か運動的かについて曖昧であることが強調されており、それは、「話す」学習やテニスサーブの良い感覚を学習する際のケースで示される。
ここで、我々は学習初期段階の実験モデルを提案し、そのターゲットは感覚エラーというより、探索および強化による獲得である。我々は、ヒトの運動学習に対する運動と感覚の貢献の関連を調査するためこのモデルを使用する。参加者はロボットアームを使用して見えないターゲットへのアクティブなリーチ運動かパッシブな照合運動を行った。我々は、強化と対にしたパッシブ運動を通じた学習はアクティブ運動と関連する学習を比較できることを発見し、それは、大きさと耐久性の両方であり、1週間の再テストでまだ観察可能なトレーニングの結果の改善を伴った。運動学習は体性感覚の知覚的鋭敏さにおいてもまた、変化があった。運動成績における安定しない変化が観察されたのは、強化の欠損におけるアクティブ・パッシブトレーニングを行った参加者、もしくは、体性感覚経験の欠損におけるターゲット位置についての明示的な情報を与えられた参加者であった。
これらの結果は運動技能獲得の初期段階の学習は体性感覚システムが優位であることを示す。
SIGNIFICANCE STATEMENT:
この研究はヒトの運動学習の初期段階に焦点を当てており、実験室の外での運動学習の重要な特徴をかなり正確な新しい実験モデルを提案している。この結果は、運動技能獲得の初期段階における学習の優位性は運動システムというより体性感覚システムであることを示す。この重要性が与えることは、運動学習の計算理論のほとんどが学習が運動を起源とするというアイデアを基盤とすることである。このことはまた、移動制限を持つ患者のリハビリテーションに対する価値ある知見であり、それは、パッシブ運動と結合した強化は、アクティブ運動トレーニングで観察された優れた結果と同様な運動学習への適応することから示される。
URL: http://www.jneurosci.org/content/jneuro/35/42/14316.full.pdf