
Title:.Positive effect of balance training with visual feedback on standing balance abilities in people with incomplete spinal cord injury.
邦題: 不全脊髄損傷者の立位バランス能力における視覚フィードバックによるバランストレーニングのポジティブな効果
Journal:Spinal Cord. 2010 Dec;48(12):886-93.
Authors:Sayenko DG, Alekhina MI, Masani K, Vette AH, Obata H, Popovic MR, Nakazawa K.
Reviewer: Yasunobu ISHIKAWA
Abstract
目的:
(1)不全脊髄損傷者(SCI)における視覚フィードバック(VBT)での立位バランストレーニング中の潜在的な学習とパフォーマンスの改善を評価する(2)トレーニングに関係のない課題中の静的立位と動的立位の安定性はVBT後に改善するのかを明らかにすることである。
設定:
日本の所沢にあるナショナルリハビリテーションセンターで能力制限を有した人
方法:
慢性的な運動と感覚に問題を有した不全脊髄損傷者6名の患者を対象とした。対象者は歩行補助具を使用しないで少なくとも5分間立つことができた。対象者に実施したVBTは、週に3日、合計12セッションであった。トレーニング期間中、対象者はフォースプラットフォーム上に立ち、モニターにカーソルで方向を示された彼らの足圧中心を移動するように求められた。パフォーマンスと学習の割合は、トレーニング期間の間ずっとモニターされた。プログラムの実施前と後、静的と動的安定性が評価された。
結果:
すべての参加者はスコアの大幅な改善を示し、これは異なるエクササイズの初期値の236±94と130±14%の間で変化した。トレーニングと無関係の課題の中でのバランスパフォーマンスは有意に改善した:例えば、トレーニング後の安定領域内の面積は、トレーニング前の値に対して221±86%に達した。
結論:
姿勢制御はVBTを用いて不全脊髄損傷有した個体において強化することができる。すべての対象者は、VBT後のゲームパフォーマンスとトレーニングと無関係な課題の両方における立位中に大幅な改善を示した。