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Title: Associations between psychological factors and the effect of home-based physical exercise in women with chronic neck and shoulder pain.

邦題:頚部と肩の慢性痛を有した女性の心理要因と在宅での身体運動の効果との関係

Journal: SAGE Open Med. 2016 Sep 15;4

Authors: Karlsson L, Gerdle B, Takala EP, Andersson G, Larsson B.

Reviewer: Yasunobu ISHIKAWA

Abstract

背景:

頚部と肩の筋肉の慢性痛の治療に運動が用いられることが多い。心理面は運動に基づく治療の結果に対する効果があるのかもしれない。

 

目的:

(1)心理要因と在宅での身体運動介入の効果との関係を調査すること。

(2)(a)試行を継続できた対象者とそうでなかったもの、(b)介入を完了できた対象者とそうでなかったもの、それぞれの間のベースラインでの心理要因の違いを調査すること。

 

方法:

頚部と肩の慢性痛を有した合計57名の女性が在宅での運動介入試験に含まれた。疼痛強度、能力制限および心理要因(不安とうつ症状、破局化、恐怖回避信念、セルフエフィカシーおよび痛み受容)がベースライン、運動の4-6か月後と1年後に測定された。心理要因と痛みの強度の変化および能力制限の関係、試行を継続できた対象者とそうでなかったもの、介入を完了できた対象者とそうでなかったものについて、ベースラインでの心理要因の違いが解析された。

 

結果:

疼痛強度と活動制限の良好な変化の関係はベースラインでの低い恐怖回避信念と低いセルフエフィカシーが認められた。さらに、ベースラインでの恐怖回避信念が高い対象者は、介入を継続した対象者よりも脱落をしていた。ベースラインでの痛みの受容がより高い対象者は、試行の終了まで介入を完了していた。

 

結論:

特に、頚部の慢性痛に対する治療のために在宅での身体運動を実行する際、恐怖回避信念と痛みセルフエフィカシーは考慮されるべきである。さらに、高い痛みの受容は定められた運動に対するアドヒアランスを改善させるかもしれない。

 

URL:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27688880

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