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Title: Determinants of pain and functioning in knee osteoarthritis: a one-year prospective study.

邦題:変形性膝関節症における痛みと機能の決定要因:1年の前向き研究

Journal: Clin Rehabil. 2016 Sep;30(9):890-900.

Authors: Helminen EE, Sinikallio SH, Valjakka AL, Väisänen-Rouvali RH, Arokoski JP.

Reviewer: Yasunobu ISHIKAWA

Abstract

目的:

変形性膝関節症における痛みと機能の予測因子を明らかにすることである。

 

デザイン:

変形性膝関節症における痛みと機能の決定要因の1年の前向き研究とした。

 

設定:

中規模都市におけるプライマリーケアにより供給された。

 

参加者:

臨床症状とレントゲングレード(Kellgren-Lawrence 2-4)を有した35から75歳の変形性膝関節症の合計111名の患者がランダム化比較試験によって参加した。

 

主な評価:

効果判定の評価は痛みと機能の自己報告であり、それらは0、3と12か月の時点で記録された。疾患特異的な痛みと機能は     Western Ontario and McMaster Universities Osteoarthritis Index(WOMAC)の痛みと機能の下位項目を用いて評価された。一般的な身体と心理機能はRAND-36の機能に対する下位項目、および身体と心理を構成する要約スコアを用いて評価された。これらの結果に対して可能となるベースライン予測因子は、1)人口統計学、社会経済学的と疾患と関連した変数、さらに2)リソース(resources)、苦痛、運動の恐怖と破局化の心理的な評価であった。

 

結果:

多変量直線混合モデル解析は、ベックうつ病調査表によって評価されたベースライン時点での通常の気分は1年のフォローアップの間の痛み (WOMAC P=0.02)と機能 (WOMAC P=0.002, RAND-36 P=0.002)のすべての評価において有意に良好な結果を予測することを明らかにした。心理的なリソース因子(痛みセルフエフィカシー P=0.012、生活満足度 P=0.002)は良好な機能(RAND-36)を予測した。痛みの破局化はより高いWOMACの痛みの水準を予測し、運動の恐怖 (kinesiophobia)はより乏しい機能を予測した(WOMAC P=0.046, RAND-36 P=0.024)。

 

結論:

変形性膝関節症の痛みを有した人々の多くの心理的な要因は、能力制限の進行とより長い期間で悪化する痛みと関連していた。

 

URL:https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27496698

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