Title: Observation of Pain in Dementia.

Authors: Herr K、Zwakhalen S、Swafford K

Journal: Curr Alzheimer Res. 2017;14(5):486-500

邦題： 認知症の痛みの観察

レビュワー若月勇輝

Abstract

認知症の高齢者における疼痛の認識は、これらの弱い立場にある人々にとって質の高い疼痛治療は重要な課題である。認識がなければ、痛みを十分に評価して効果的に治療することはできない。疼痛に関連した行動を観察することは、中等度から重度の認知症患者、または疼痛を自己報告できない患者の疼痛の存在を特定する最も研究された手段である。本レビューの目的は、主に痛み行動評価の開発に焦点を当て、現在の疼痛評価ツールの概要を提示し、疼痛の観察の状態を議論すること、疼痛強度の評価の問題を含む、現状の科学的な課題を議論する。我々は認知症の高齢者における効果的な疼痛評価を進めることを目的として、今後の研究を進めていくために、いくつかのことを推奨する。最も推奨することは、この分野で科学の進歩に伴い、認知症患者の疼痛を、最も予測できる行動を評価するために、既存のツールの改良をすることです。認知症における疼痛観察の展望としては、これらの評価方法および技術の改良を通してかなりの進歩の見込みがある。これらの提案された研究の優先順位の結果を通して、痛みを自己報告することができない虚弱な人々の痛みを検出し評価する我々の能力を向上させることは、おそらく認識できない痛みや未治療の痛みから生じる苦痛に対処するのを助けるでしょう。

URL： https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27335035