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Learning, retention and generalization of a mirror tracing skill in Alzheimer's disease.
J Clin Exp Neuropsychol. 2002 Apr;24(2):239-50.
Rouleau I, Salmon DP, Vrbancic M.
邦題: アルツハイマー病における鏡像課題の学習、保持そして汎化
レビュワー平井達也
Abstract
本研究は12名のアルツハイマー病患者(AD)と12名の教育歴をマッチさせたコントロール(NC)を対象として、鏡像のみを見て図形をなぞる課題(星形4から6ポイント)を実行するのに必要な視覚運動スキルの学習と保持をテストした。ADとNCは基本的な鏡像課題の初期では課題成績の初期レベルと課題後の学習、30分間隔後のスキルの保持、そして、新しい図形や指示された方向に対するスキルの汎化に有意な違いはなかった。初期のパフォーマンスができなかったADの鏡像課題は、問題解決や実行機能の欠損が重篤であるが全体的な認知機能(記憶、言語、視知覚機能)の低下がなく、幾つかの神経心理検査のタスクが遂行できたADより有意に悪かった。これらの結果が示すことは、複合的な視覚運動スキルの獲得と保持は、基本的な課題を初期に遂行できるADにおいてはADの初期段階では正常に進行し、また基本的な課題ができない者は、その障害がしばしば強く出現する前頭葉の機能障害と関連するかもしれない。
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