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邦題: 大腿骨近位部骨折術後の高齢者のQOL:症例対照研究
Journal: J Caring Sci. 2013 Feb 26;2(1):53-9.
Authors:.Adib Hajbaghery M, Abbasinia M.
Reviewer: Yuki Wakatsuki
Abstract
緒言
大腿骨近位部骨折は高齢者に多い。しかし、大腿骨近位部骨折術後の高齢者のQOLはほとんど注目されていない。本研究は、手術の既往の有無に関わらず、高齢者のQOLを比較するために実施された。
方法
本研究では、3か月以内に大腿骨近位部骨折手術の既往を有する70名(症例群)と大腿骨近位部骨折の既往歴のない同様の特性を持つ70名の高齢者(対照群)を比較した。データ収集にはEQ-5Dを使用した。カイ二乗検定、t検定、分散分析(ANOVA)およびオッズ比を算出した。
結果
対照群と比較して、症例群は移動の程度、痛み/不快感、不安/ふさぎ込み、健康状態、セルフケア、および活動レベルが低かった。年齢、性別、居住区域、収入、結婚、教育水準、職業などの人口統計学的変数に関わらず、QOLの平均スコアも症例群で有意に低かった。
結論
大腿骨近位部骨折手術歴のある患者におけるQOL低下の可能性は、既往のない同様の特性の高齢者より9.17倍大きかった。したがって、支援システムやリハビリテーション施設の開発は、患者のQOLを向上させる可能性がある。
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