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Effect of a Home-Based Exercise Program on Subsequent Falls Among Community-Dwelling High-Risk Older Adults After a Fall: A Randomized Clinical Trial.

転倒後の地域在住ハイリスク高齢者におけるその後の転倒に対する在宅での運動プログラムの効果

JAMA. 2019 Jun 4;321(21):2092-2100

Liu-Ambrose T, Davis JC, Best JR, Dian L, Madden K, Cook W, Hsu CL, Khan KM.

Reviewer: Yasunobu ISHIKAWA

Abstract

背景:

運動はすでに転倒を経験しているハイリスク高齢者のその後の転倒を減らすかどうかは明らかとなっていない。本研究の目的は、転倒後に転倒予防外来へ紹介された高齢者に対する転倒予防戦略として在宅での運動プログラムの効果を評価することである。

 

方法:

過去12カ月以内に転倒をした70歳以上の高齢者が転倒予防外来より募集され、12か月間、単盲検法および無作為化臨床試験が2009年4月22日から2018年6月5日まで実施された。

 

介入;

参加者は通常のケアに加えて理学療法士によって提供される在宅での筋力増強運動およびバランスの再トレーニング(介入群:n=173)または老年科専門医による転倒予防ケア(通常ケア群:n=172)のどちらかを無作為に受けた。両方とも12カ月間提供された。

 

評価項目:

主な効果判定は自己報告による12か月以上の転倒回数とした。有害事象のデータは介入群のみに収集され、運動介入に関する転倒、怪我または筋肉痛で構成された。

 

結果:

345名の無作為刺された参加者(平均年齢81.6±6.1歳、67%が女性)のうち、296名(86%)が本試験を完了した。平均338±81日の追跡調査の間、介入群172名のうち合計で236回の転倒vs172名の通常ケア群172名のうち366回の転倒が生じた。年間の一人当たりの転倒の推定発生率はそれぞれ、 1.4 (95% CI, 0.1-2.0) vs 2.1 (95% CI, 0.1-3.2)であった。年間一人当たりの転倒発生率の絶対差は0.74 (95% CI, 0.04-1.78; P = .006)、年間一人当たりの転倒率は 0.64 (95% CI, 0.46-0.90; P = .009)であった。介入に関する有害事象の報告はなかった。

 

結論:

転倒後に転倒予防外来を受診した高齢者のうち、在宅での筋力増強運動とバランスの再トレーニングプログラムは、老年科医によって提供された通常のケアと比べて、その後の転倒の発生率を有意に低下させた。これらの知見は2回目の転倒予防に対して在宅での運動プログラムの使用を支持するが、他の臨床場面での繰り返しの検討が求められる。

 

URL: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31162569

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