
The Prognostic Validity of the Timed Up and Go Test with a Dual Task for Predicting the Risk of Falls in the Elderly
Gerontol Geriatr Med. 2016 Jan-Dec; 2: 2333721416637798.
Martin Hofheinz, Michael Mibs
高齢者の転倒リスクを予測するためのデュアルタスクを加えたTimed Up and Go Testの予後の妥当性
レビュワー 田中敬大
目的:転倒のリスクを予測するための認知的および運動的デュアルタスクで、Timed Up and Goテストの予後の妥当性を調べることである。
方法:追跡調査が実施された。データは、12ヶ月のフォローアップで、外来の理学療法センターで120人のボランティアの方に実施された。サンプルには、自宅で生活している60〜87歳(平均年齢= 72.2歳)の120人の高齢男性と女性が含まれている。主な計測値は、Timed Up and Go Test(TUG)、認知デュアルタスク(TUGcog)を使用したTUG(できるだけ早く確実に100から3を逆方向にカウント)、および運動デュアルタスク(TUGman)を使用したTUG(コップ1杯の水を運ぶ)。
結果:12か月のフォローアップでは、37人(30.8%)が転倒を経験した。受信者動作特性曲線(ROC)曲線は、TUGcogが重要な結果を示していた。曲線の下の面積は0.65(p = .008)で、95%信頼区間(CI)= [0.55、0.76]であった。TUGmanの場合、曲線の下の面積は0.57で、95%CI = [0.45、0.68]であり、有意ではなかった(p = .256)。TUGの場合、曲線の下の面積は0.58であり、有意ではなかった(p = .256)、95%CI = [0.47、0.69]。
結論:TUGcogは、地域在住高齢者の転倒を予測する有効な予後評価である。