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Title: Fear-avoidance beliefs-a moderator of treatment efficacy in patients with low back pain: a systematic review.

邦題: 恐怖回避思考-腰痛患者におけるモデレーターの治療の有効性:システマティックレビュー

Journal:  Spine J. 2014 Nov 1;14(11):2658-78.

Authors:  Wertli MM, Rasmussen-Barr E, Held U, Weiser S, Bachmann LM, Brunner F.

Reviewer: Yasunobu ISHIKAWA

Abstract

背景:

精神・心理的な要因は慢性腰痛の進展に影響すると思われている。現在まで、恐怖回避思考(FABs)が腰痛の治療の効果にどのように影響するのかは知られていない。

 

目的:

腰痛を有する症例の治療の効果判定において、Fear-Avoidance Belief Questionnaire(恐怖回避思考質問表)またはTampa Scale of Kinesiophobia(運動恐怖スケール)によって評価されたFABsの影響の調査についてのエビデンスを要約することである

 

研究デザイン:

システマティックレビューとした。

 

参加者のサンプル:

腰痛を有する症例

 

評価基準:

仕事と関連するアウトカムや痛み、能力障害および職場復帰を含ふくむ、知覚される評価とした。

 

方法:

2013年1月に以下のデータベースが検索された:BIOSIS, CINAHL, Cochrane Library, Embase, OTSeeker, PeDRO, PsycInfo, PubMed/Medline, Scopus, および Web of Science.。6つの最も頻繁に検索された雑誌のハンドサーチと参考文献検索は検索を完了した。

 

研究適応基準、参加者および介入方法:

無作為化比較試験(RCTs)の参加による腰痛症例を含んだ調査研究は非侵襲による治療の効果を調査した。

646の記録のうち、78の記事はフルテキストで評価され、さらに17のRCTsが含まれた。研究の質は5つの研究で高く、12の研究で中等度であった。

 

結果:

6か月までの期間の腰痛症例において、高いFABsはより強い痛みおよび/または機能障害(4RCTs)と低い職場復帰(3RCTs)が関連付けられた。(グレード 高い質のエビデンス、831症例 vs.322のnonpredictive研究)治療の間のFABの値における減少はフォローアップでの痛みと能力障害の軽減と関連付けられた(グレード 中等度のエビデンス、中等度の質の2つのRCTs、242名の症例)。FABsを扱った介入は生体医学コンセプトに基づくコントロール群と比較してより効果的であった(グレード 中等度のエビデンス、moderating effectを除いた研究の1,051名vs227名の症例)。腰背部痛を有する慢性患者について、調査結果は低い一貫性がみられた。2つの研究はベースラインFABsとの強い痛み、能力障害および低い職場復帰との関連がみられたが(339名の症例)、他の3つ(832症例)では見られなかった(グレード 低いエビデンス)。研究の不均質は結果のpoolingを阻害した。

 

結論:

エビデンスは少なくとも6か月以内の腰痛症例においてFABsは弱い治療のアウトカムと関連しており、FABsの減少に対する介入を含む早期の治療は回復の遅れと慢性痛を防ぐかもしれないことを示唆する。高いFABsを有した症例はこれらの回避が無視されたときよりもFABsが治療で対処された時の方が、より改善する可能性が高くなり、FABsが存在する場合、治療戦略を変更する必要がある。

 

 

URL:  http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24614254

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