
Title: Are scores on balance screening tests associated with mobility in older adults?
邦題: 高齢者におけるバランスのスクリーニングテストのスコアは移動性と関連するのか?
Journal: J Geriatr Phys Ther. 2006;29(1):35-9.
Authors: Shubert TE, Schrodt LA, Mercer VS, Busby-Whitehead J, Giuliani CA.
Reviewer: Yasunobu ISHIKAWA
Abstract
目的:
高齢者における静的と動的バランスの評価と移動性の課題のパフォーマンスの関連を調査することである。
方法:
95名の地域在住の参加者(平均年齢80.9歳、65‐103歳)に対して横断的な分析をした。参加者は静的(タンデム立位)と動的(360°ターン)バランスおよび移動性(歩行速度、椅子からの立ち上がり時間)のテストを実施した。バランスと移動性の評価との関連は相関とロジスティック回帰分析を使用して評価された。
結果:
静的と動的バランスは中程度に関連した(r = -.462)。動的バランスと移動性の関連は静的バランスと移動性よりも強い。動的バランスと歩行速度の関連は特に強かった(r = -.701 )。ロジスティック回帰分析を使用すると、年齢、およびバランスパフォーマンスは歩行速度のアウトカム、および椅子からの立ち上がり時間を有意に予測した。速い360°ターンの時間は速い歩行速度と椅子からの立ち上がり時間と独立して関係した。
結論:
移動性の課題は動的および静的バランスを必要とする。転倒は高齢者に対する主な健康のリスクであり、動的および静的バランスの簡便な評価を含む高齢者の調査は身体機能と移動性についての重要な情報を提供する。