
Title: Balance performance in older adults and its relationship with falling.
邦題:高齢者のバランスパフォーマンスと転倒との関連
Journal: Aging Clin Exp Res. 2015 Jun;27(3):287-96.
Authors: Jalali MM, Gerami H, Heidarzadeh A, Soleimani R.
Reviewer: Yasunobu ISHIKAWA
Abstract
背景と目的:
加齢による通常の結果はいくつかの骨格筋と感覚系の全般的な低下により姿勢制御やバランスに影響を及ぼす。本研究の目的はイランの活動的な高齢者の転倒歴を評価し、人口における転倒の危険因子を推定することである。
方法:
イランのラシュト市の農村地域から合計448名の活動的な高齢対象者が含まれた。彼らは年齢によって3群に分割された:若年の高齢者 (n = 266);中等度の高齢者 (n = 154) および高齢の高齢者 (n = 28)。我々は片脚立位バランス(OLB)、ファンクショナルリーチ(FR)、Timed Up and Go(TUG)およびロンベルグテストによってバランスパフォーマンスを評価した。
結果:
転倒率(>昨年1年間に2回)は27.0%であった。TUGテストに対する13.75秒のcut-offポイントは感度84.7%、特異度56%を示した。また、OLBに対する最良のcut-offポイントは12.7秒であった(感度63%、特異度83.5%)。ロジスティック回帰分析は年齢、BMI、糖尿病およびOLB、FRとロンベルグテストの不足が転倒リスクを予測することを明らかにした。個々の高齢者の決定木分類は重要な順番で糖尿病、ロンベルグテストおよびOLBテストを含む3つのカテゴリカル変数を示した。
結論:
本研究は転倒の存在を予測する因子として糖尿病に関する病歴の有用性を明らかにした。決定木テクニックはロンベルグとOLBテストがバランスに問題を有す高齢者を特定するのに役立つことを示した。高齢者の転倒の発生率および転帰を考慮すると、転倒傾向にある高齢者を特定するための大規模な前向き研究が必要である。
決定木についての参考URL: