
Title: Effects of a Group Exercise Program on Risk Factors for Falls in Frail Older Adults
邦題: 虚弱高齢者の転倒の危険因子に対するグループエクササイズプログラムの効果
Journal: JAPA Volume , Issue 1, January
Authors: Ellen F. Binder, Marybeth Brown, Suzanne Craft, Kenneth B. Schechtman, Stanley J. Birge
Reviewer: Yasunobu ISHIKAWA
目的
本研究の目的は転倒を再発するリスクのある高齢者における複数転倒の危険因子の改善に対するグループエクササイズプログラムの効果を評価すること、およびプログラムの長期間の効果を評価することである。
対象と方法
少なくとも1回以上の再転倒をし、危険因子を有している66-97歳の15名の地域在住高齢者は週に3回のグループエクササイズクラスへ8週間通った。
結果
エクササイズ前と後の比較は、0°/secの膝伸展トルクは16.5%増加した(p=0.055);1回の立ち上がりテストの時間および5回連続での時間は29.4%と27.4%の改善が見られた(それぞれp=0.05,p=0.01);24フィートの歩行速度は16.5%増加した( p<0.001);さらにバランスのprogressiveロンベルグテストのパフォーマンスは平均1.1±0.9ポジションの増加より改善がみとめられた(p=0.001)。参加者はエクササイズによって、一人で家(アパート)から外出する1週間当たりの平均時間が有意に増加し、さらに自己報告より、歩くことのできる町のブロックの平均数の有意な増加が示された。介入後1年の9名のエクササイズ参加者のパフォーマンスデータが示された。
結論
低い-中等度の強度のグループエクササイズプログラムは虚弱高齢者における下肢の強さ、歩行速度、バランスおよび自己報告移動機能の効果の改善をすることができる。
*Progressive Romberg test:タンデムかセミタンデム立位で行うロンベルグテスト
URL: http://journals.humankinetics.com/AcuCustom/Sitename/Documents/DocumentItem/9904.pdf