
Title: The use of force-plate posturography in the assessment of postural instability.
邦題:姿勢不安定性の評価における重心動揺計のフォースプレートの使用
Journal: Gait Posture. 2016 Feb;44:1-6.
Authors: Błaszczyk JW
Reviewer: Yasunobu ISHIKAWA
目的:
重心動揺計のフォースプレートは現在の実験室やクリニックで姿勢制御を評価するために一般的に使用されている簡便な方法である。利便性が高く普及している方法であるにも関わらず、重心動揺検査に対する一般的な基準はこれまで開発されていない:多くの姿勢評価は足圧中心(COP)の時間と空間の基準に基づいて静的立位の間に記録されている。残念ながら、標準的なCOPの特徴は個々の実験計画につよく依存し、信号のデジタル化のノイズのような歪みに敏感であり、このような多くの場合、異なる研究室からの結果は、比較が困難であり低い信頼性となる。
参加者と方法:
本研究でのCOPの軌跡は対象者の開眼(EO)と閉眼(EC)立位の間に記録された。169名の参加者は3つの実験群に分割された:若年、高齢、パーキンソン病を有した患者とした。3つの新たに算出した評価:動揺方向指標(sway directional index:DI)、動揺の比率(sway ratio:SR)そして動揺のベクトル(sway vector:SV)は実験群での姿勢安定性を評価するために適応された。コントロールされた変数:年齢、病理と視覚情報、独自に算出した評価とした。
結果:
SVの基本的な特性:基準の位置、振幅および方位角は明確に自然の老化とパーキンソン病に起因する姿勢制御の安定性の低下を区別することを可能にするための独自の姿勢制御の記述のセットを提供する。先行研究で示されているように、SVの属性は、最適低域通過フィルタでフィルタリングするとき、試験の長さとサンプリング周波数とつよく関係しなく、サンプリングノイズの影響を受けなかった。
結論:
SVは静的重心動揺での有用な標準として推奨することができる。