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Title: Gait changes in older adults: predictors of falls or indicators of fear
邦題: 高齢者の歩行変化:転倒予測および転倒恐怖感
Journal: J Am Geriatr Soc. 45:313-320 : 1997
Maki BE .
Reviewer: Yuuki Yoshimoto
Abstract
OBJECTIVE:
歩行時パラメータが将来の転倒予測および転倒恐怖感とどのような関係にあるかを調査
MAIN METHODS:
前向きコホート研究。高齢者住宅在住の自立生活を送る高齢者 75名に対して歩行パラメータ、歩行パフォーマンススコア 、転倒恐怖感を測定。1年後に転倒調査を行った。解析は、歩行パラメータとパフォーマンススコアを説明変数、転倒の有無と転倒恐怖感の有無を従属変数としてそれぞれロジスティック回帰分析を行い、調整オッズ比を出しさらにステップワイズ回帰分析を行った。
MAIN RESULTS:
ストライド幅・ストライド速度・重複歩時間の平均値は恐怖と有意に関連したが、転倒とは関連しなかった。ストライド幅・ストライド速度・重複歩時間の変動は転倒と有意に関連し、恐怖感とは関連しなかった。歩隔の増加は転倒と恐怖の両方と一定の関連がみられた。転倒予測因子では、ストライド速度の変動が一番に選ばれた。
CONCLUSION:
今まで転倒予測因子として利用されていたのは、ストライドの減少、速度低下、重複歩期の減少でありこれらは転倒恐怖とも関連する。歩行パラメータの変動は転倒予測因子として利用ができ、おそらく転倒リスクの高い個人を特定し、介入評価としても有用であろう。歩隔もおそらく有用である。
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