
Title: Physical activity in men and women with arthritis National Health Interview Survey, 2002.
邦題: 関節炎を有する男女の身体活動性国民健康調査2002
Journal: Am J Prev Med. 2006 May;30(5):385-93.
Authors: Shih M, Hootman JM, Kruger J, Helmick CG.
Reviewer: Yasunobu ISHIKAWA
背景:
関節炎を有する人々の習慣的な身体活動は痛みの減少、機能改善および能力障害を遅らせることが示されている。本研究は余暇時間の身体活動の全国の普及率を推定し、関節炎を有する成人の不活動に関する因子を明らかにする。
方法:
Health Peope2010が提唱した推奨する4つの身体活動、国際的な専門家の会議で確立した推奨する一つの特定の関節炎、身体活動性を満たしている関節炎を有した成人の割合を推定するため、2002年の国民健康調査のデータが2004-2005に分析された。ロジスティック回帰分析は不活動と社会人口学的な要因(sociodemographic factors)、肥満度指数(BMI)、機能制限、社会的制限、特別な装具の必要性、頻繁な不安/抑うつ、障害を受けた関節の位置、関節痛、身体活動カウンセリングおよびフィットネス施設の利用との関係を評価するために使用された。
結果:
関節炎を有する成人の37%が不活動であり、関節炎を有した成人は適切または活発な身体活動の推奨レベルに従うことが関節炎を有していない成人よりも有意に少なかった。関節炎を有した男女とも、不活動は加齢、低い教育、機能障害を有していることに関連していた;フィットネス施設を利用しているものは不活動と反比例の関係であった。女性について、不活動と関連していたものはヒスパニック、ヒスパニック以外の黒人、頻繁な不安/抑うつ、社会的制限、特別な装具の使用さらに身体活動のカウンセリングを受けないもみられた。男性について、不活動は重度の関節痛との関連もみられた。
結論:
身体活動は関節炎を有する人々に対する療法に推奨されているが、関節炎を有する成人の中でのレベルは不十分であり、さらに関節炎を有する人々は関節炎を有していない同様の人々より低い活動プロフィールであった。身体活動を増進するための努力は根拠に基づいた介入とレクリエーション施設/プログラムの利用の拡大を含むことを示す。身体活動カウンセリングの影響と医療従事者による痛みのマネジメントの評価との関連は重点を置くべきである。