Title: Validation of apathy evaluation scale and assessment of severity of apathy in Alzheimer's disease.
邦題：apathy evaluation scaleの妥当性とアルツハイマー病のアパシーの重症度の評価
Journal: Psychiatry Clin Neurosci. 2012 Apr;66(3):227-34.
Authors: Hsieh CJ1, Chu H, Cheng JJ, Shen WW, Lin CC.
Reviewer: Yuki WAKATSUKI
Abstract
目的：
アパシーはアルツハイマー病によく知られた症状である。本研究の目的は台湾版Apathy Evaluation Scale臨床家版（AEC-C）の妥当性とアルツハイマー病患者のアパシーの重症度を評価することである。
方法：
包括的な評価は144名のアルツハイマー病患者に行われた。この研究は横断的比較デザインを使用した。データはApathy Evaluation Scale、MMSE、the Neuropsychiatric Inventory、the Clinical Dementia Rating Scaleを使用して、臨床での質問から収集した。
結果：
内的整合性はCronbach's alphas係数0.85であり、評価者内信頼性は3日間おいて0.89であった。基準関連妥当性はApathy Evaluation Scale臨床家版とthe Neuropsychiatric Inventoryのアパシーの得点と有意な関連を示した。因子分析は3つの構造因子により示された。収束的妥当性はApathy Evaluation Scale臨床家版の得点とthe Neuropsychiatric Inventoryの不安の得点の間の正の相関によって援助された。弁別的妥当性はApathy Evaluation Scale臨床家版の得点がthe Neuropsychiatric Inventoryの鬱の下位項目と相関しなかった。Apathy Evaluation Scale臨床家版の得点とthe Neuropsychiatric Inventoryの幸福感との相関は負の相関がみられた。予測妥当性は中等度のアルツハイマー病患者（the Clinical Dementia Rating Scale＝２）はApathy Evaluation Scale臨床家版の得点が軽度認知症患者（the Clinical Dementia Rating Scale＝１）よりも有意に高かった。
著者の結論：
Apathy Evaluation Scale臨床家版は台湾のアルツハイマー病患者のアパシーを測定するのに信頼性と妥当性のある評価といえる。