
Title: The presence and influence of posterior capsule tightness on different shoulder problems.
邦題: 異なる肩の問題における後方関節包のタイトネスの存在と影響
Journal: J Back Musculoskelet Rehabil. 2016 Jun 30.
Authors: Duzgun I, Turgut E, Çinar-Medeni Ö, Kafa N, Tuna Z, Elbasan B, Oskay D.
Reviewer: Tatsuya HIRAI
Abstract
BACKGROUND:
文献において、後方関節包の柔軟性が肩の問題の前兆であることが示されている。しかしながら、肩関節の病理的所見の違いにおける後方関節包の柔軟性影響に関する研究はみられない。
OBJECTIVE:
本研究では肩の異なる問題における後方関節包のタイトネスの役割を比較する。
METHODS:
本研究には、肩峰下インピンジメント症候群(52名)、部分的腱板損傷(31名)、凍結肩(42名)および無症状のボランティア30名を含む125名が参加した。側臥位における水平内転は後方関節包のタイトネスに対して評価された。痛みはVASにより測定され、肩ROMおよび自動的前方挙上は、角度計により測定された。
肩後方手回しテスト(HBB)はT5と親指の距離を測ることで自動内旋を測定した。
RESULTS:
健側と比較した患側の後方関節包の硬さは、肩峰下インピンジメント症候群(p< 0.001)、部分的腱板損傷(p< 0.001)および凍結肩(p< 0.001)にみられた。患側と健側の後方関節包の硬さにおけるグループ間の違いは有意であった。HBBを含む肩のすべてのROMと患側の後方関節包のタイトネスに有意な相関があった(p< 0.05)。
CONCLUSIONS:
本研究はタイトネスに対する後方関節包の感受性が、異なる肩の問題と比し凍結肩により高い根拠となることを示した。