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Title: Relationship between clinical and instrumental balance assessments in chronic post-stroke hemiparesis subjects.

邦題: 慢性期の脳卒中片麻痺患者における機器と臨床的なバランス評価の関係

Journal:  J Neuroeng Rehabil. 2013 Aug 13;10:95.

Authors:  Sawacha Z, Carraro E, Contessa P, Guiotto A, Masiero S, Cobelli C.

Reviewer: Yasunobu ISHIKAWA

背景:

脳卒中はバランス能力の低下と関係することが多く、それにより転倒のリスクを高め、それは重度の機能障害もしくは死亡を招く危険性がある。本研究の目的は重心動揺を計測する機器と臨床で一般的によく使用されているバランステストのアウトカムの関連を明らかにし、脳卒中患者のバランス障害に信頼性の高い評価を検討することである。

 

方法:

10名の脳卒中片麻痺対象者(以下SS:69.4 ± 8.2歳)と10名のコントロール対象者(以下CS:61.6 ± 8.6歳)の20名の対象者が1Bertecフォースプレートによってロンベルグテストを実施された。バランス課題を行っている間の対象者のパフォーマンスを明らかにする圧中心(CoP)曲線によって以下のパラメーターの評価を行った:動揺面積;楕円(最大データの95%);前後と左右方向の平均CoPの長さと速度。以下の臨床でのスケールやテストが対象者に行われた:Tinetti Balance test(TB);Berg Balance test(BBT);Timed up and go test(TUG)、Fugl-Meyer(下肢)、Motricity Index(下肢)、Trunk Control Test、Functional Independence Measure。SSとCSの対象者はStudentのt検定によって比較された。機器と臨床のパラメーターの間でピアソンの相関係数が算出された。

 

結果:

SSのバランススケールスコアの平均±標準偏差は:TBで12.5±3.6、BBTで42.9±13.1、TUGで24.75±25.70秒。相関は開眼と閉眼条件で、いくつかのCoPパラメーターとBBTおよびTUGの中で認められた(0.9≦R≦0.8)。動揺面積はTUGのみとの相関であった。統計的な有意差は開眼条件での全てのCoPパラメータにおいてSSとCSの間で認められたが(p<0.04)、閉眼条件において、CoPの長さと速度のみが有意に異なった(p<0.02)。

 

結論:

相関は機器と臨床でのバランスアウトカムのいくつかで認められ、それらはバランスコントロールの異なる方向から計測されているのかもしれない。健常者と患者を対象とした先行研究と一致した本研究の結果は、重心動揺計は臨床的な機能テストに加えて、臨床診療での使用を推奨されるべきであることを示唆している。

 

URL:  http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3765150/

 

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