Title: The modified Gait Efficacy Scale: establishing the psychometric properties in older adults.
邦題: 改訂版GES:高齢者における心理測度の特徴
Journal: Phys Ther. 2012 Feb;92(2):318-28.
Authors: Newell AM, VanSwearingen JM, Hile E, Brach JS.
Reviewer: Tatsuya HIRAI
Abstract
BACKGROUND:
見積もる能力や自信は機能や行動を決定することに重要な役割を果たす。
改訂版GESは挑戦的な日常の状況下における歩行の自信を評価するために使用される10項目からなる自記式評価である。
OBJECTIVE:
本研究の目的は高齢者における歩行の評価としての改訂版GESの信頼性、内的整合性、妥当性を決定することである。
DESIGN:
横断研究
METHODS:
参加者は102名の地域在住高齢者(平均年齢78.6±6.1歳)であり、歩行補助具の有無に関わらず歩行が自立した者であった。
参加者は改訂版GESを使用し評価され、自信と恐怖感、機能と能力低下、移動能力を実測した。サブサンプル(n = 26)において、改訂版GESは1ヶ月以内に測定された2回のデータを使用しテスト−再テストの信頼性をICC(2,1)で評価した。標準誤差(SEM)はICCと標準偏差から決定された。クロンバックαは内的整合性を決定するために算出された。改訂版GESの妥当性を検討するため、スピアマン順位相関検定が自信、恐怖そして身体機能、能力低下との関連性の検定に使用された。
RESULTS:
改訂版mGESは、1ヶ月内のテスト−再テスト信頼性は確認された( ICC=.93, 95% confidence interval=.85, .97)。改訂版GESのSEMは5.23。改訂版GESの内的整合性が確認された(Cronbach α=.94)。改訂版GESは、自信と恐怖(r=.54-.88)、機能と能力低下( Late-Life Function and Disability Instrument, r=.32-.88)および移動能力( r=.38-.64)と関連した。
LIMITATIONS:
本研究は地域在住高齢者のみについて検討した。本結果はそれゆえ他の患者に対して一般化できない。
CONCLUSION:
改訂版GESは地域在住高齢者における歩行の自信に関する測度として信頼性、妥当性がある。
URL: http://ptjournal.apta.org/content/92/2/318.long