Title: Pain in Community-Dwelling Older Adults with Dementia: Results from the National Health and Aging Trends Study.
邦題:認知症の地域在住高齢者の痛み: NHATSの結果
Journal: J Am Geriatr Soc. 2015;63(8)
Authors: Hunt LJ, Covinsky KE, Yaffe K, Stephens CE, Miao Y, Boscardin WJ, Smith AK.
Reviewer: Yuki WAKATSUKI
Abstract
目的:
認知症の地域在住高齢者の中で、普及していること、相関や痛みの薬物管理を研究すること。
デザイン:
横断研究
セッティング:
自宅居住者もしくはナーシングホーム居住者でない介護現場で居住している、自己もしくは代理人へのインタビュー
対象:
65歳以上の地域在住している医療保険受益者国民健康保険と老化傾向研究2011の加入した者
測定:
認知症の状態は、改訂版の妥当な段階的手順を使用して決定した。参加者は数か月の間に、厄介で活動制限を伴う痛みがあったかどうか尋ねられた。多変量ポアソン回帰モデルは、厄介な痛みと社会人口統計学的に臨床上の特徴の関係を決めるのに用いられた。
結果:
認知機能に関するデータ収集を終えた7609人の参加者のうち、802人は認知症(80歳以上の67.2%、女性の65.0%、白人の67.9%、代理反応の49.7%、1人で生活している方32.0%、施設入所している方18.8%)に罹患していました;認知症の670人(63.5%)の参加者は厄介な痛みを経験し、そして、347人(43.3%)は活動を制限する痛みを持っていた。これらの率は、認知症のない群よりも有意に高かった。(54.5%の厄介な痛み、P < .001、27.2%の活動制限を伴う痛み、P < .001)。代理人の報告は自己回答者よりわずかに高い痛みの率を示したが、活動制限痛みのみ統計的に有意だった(46.6%の代理VS 40.1%の自己回答、P = .03)。厄介な痛みに相関する要素は、関節炎と心疾患と肺疾患、高校教育より少ない学歴、日常生活活動の障害、抑鬱や不安徴候、低いエネルギーであった。
痛みを報告している人々のうち、30.3%は痛みに対する薬物を全く使用しない、もしくはめったに使用しないと述べた。
著者の結論:
認知症の地域在住高齢者は、痛みを持つ危険性が高い。創造的な介入プログラムによって、これら虚弱な人々に対して、十分に痛みを管理する必要性がある。