Title: Is there a relationship between short FES-I test scores and objective assessment of balance in the older people with age-induced instability?
邦題:加齢による不安定性を有した高齢者においてshort FES-Iテストの得点と客観的なバランスの評価は関連するのか?
Journal: Arch Gerontol Geriatr. 2016 Jan-Feb;62:90-6.
Authors: Del-Río-Valeiras M, Gayoso-Diz P, Santos-Pérez S, Rossi-Izquierdo M, Faraldo-García A, Vaamonde-Sánchez-Andrade I, Lirola-Delgado A, Soto-Varela A.
Reviewer: Yasunobu ISHIKAWA
Abstract
目的:
転倒恐怖感(FOF)は高齢者に共通する問題の一つである。本研究の目的は加齢による不安定性を有した高齢者のグループの中で、FOF、short FES-Iテストを介した推定、および客観的なバランスの評価に相関関係があるかどうかを評価することである。
方法:
65歳以上の参加者139名のバランスはtimed up and go testとcomputerised dynamic posturography(CDP)により評価された。高齢参加者の異なるグループは過去12か月の転倒回数によって設定され、short FES-Iテストの得点との相関関係が評価された。
結果:
結果を基にして、ROC曲線が算出された。short FES-Iテストは対象者の“年に3回以下の転倒”と“年に4回以上の転倒”との間で区別するための良好な能力を示した(AUC 0.719, 95%CI 0.627-0.810)。14.5のテストの得点が最適カットオフ値であった(感度は74%、特異度は 51%)。使用したカットオフ値について、本研究の標本は2つのグループを含む:7-14 vs 15-28の対象のテストの得点であり、前者グループはバランステストのほとんどで、統計的有意に最適な結果を得た(Student's t-testおよびMann-Whitney test)。
考察:
short FES-Iは高齢者のFOFを測定するのに優れた手段であり、実際の生活とCDPの両方、転倒の回数と相関している。簡易で速い、さらに高齢者における実際の転倒リスクと相関している臨時のスクリーニングテストであると考えることができる。